ケニア
ケニアには1893年にレユニオン島からカトリック教会の宣教師たちによってコーヒーが持ち込まれました。
当初は植民地開拓者の農園でコーヒーが栽培されていましたが、第二次世界大戦後は原住民による栽培も認められるようになりました。
コーヒーの生産量は増えていき、ケニアの輸出総額に占めるコーヒーの割合は4割を超えたときもありました。しかし、いまでは、コーヒーは紅茶や園芸作物などの農産物の輸出額のほうがコーヒーよりも多くなっています。
主要産地は首都ナイロビ近郊を中心に、チカ、キアンプ、ルイルなど、広範囲にわたっています。
ケニアではアラビカ種のコーヒーが標高1300〜2000mの地帯にある高地のプランテーションで栽培されています。
ケニアのコーヒーはウォッシュト(水洗式)で精製され、その豆はケニアアラビカの名前で有名です。
ケニアのコーヒーはコクと甘い酸味、フルーティーな香りが特徴です。ストレートはもちろん、エスプレッソやアイスコーヒー、カフェ・オ・レなどでもおいしく飲めるでしょう。
主な銘柄としては、キアンプ、ルイル、キタレ、カカメガなどがあります。