インドネシア
インドネシアでは17世紀にオランダ人の入植者によってコーヒーが伝えられました。
当初持ち込まれたのはアラビカ種でしたが、1908年にインドネシアのコーヒー農園はサビ病に見舞われました。その後は病気に強いロブスタ種の栽培が主流になります。
現在ではインドネシアのロブスタ種の生産量はベトナムの次に多くなっています。
ジャワ・ロブスタ
ロブスタ種で最も有名なのはジャワ・ロブスタでしょう。日本ではブレンドの際のアクセントとして使われることが多いようです。強い酸味と苦味が特徴であり、アイスコーヒーにも向きます。
マンデリン
スマトラ島のマンデリン族がつくるマンデリンはとても有名なコーヒーですが、マンデリンはアラビカ種です。精製が独特であり、脱穀をした後に生豆の状態で乾燥を行なう手法が用いられています。マンデリンは、ハーブや果実を彷彿とさせるマイルドで滑らかな香味が特徴です。
トラジャ
また、スラウェシで栽培されるトラジャも人気があります。芳醇な香りと強い苦味に特徴があります。
コピ・ルアク
インドネシアのコーヒーの中で、非常に高価で有名なのはコピ・ルアクです。コピとはインドネシア語で「コーヒー」を意味し、ルアクは「マレージャコウネコ」を意味します。
マレージャコウネコがコーヒーの果実をエサとして食べて、消化されずに排泄されたコーヒーの種子を、現地の農民は集めてコーヒー豆にするのです。通常のコーヒー豆の作り方とは異なるので、コピ・ルアクは高価であり、貴重なものであるとみなされています。