パナマ
パナマでは19世紀末に主にヨーロッパからの移民によってコーヒー生産が始まりました。
現在、毎年2万トンのコーヒー豆が輸出されますが、その大半はヨーロッパ向けのものです。
パナマのスペシャルティコーヒーの産地が多く集まっているのは、国土の西端に位置するチリキ県です。それはコスタリカのすぐそばにあります。チリキ県にはボケテ、ボルカン、レナシミエントといったコーヒー産地があります。どの産地も標高1000〜2000mの高地にあります。
これらのコーヒー産地の中でも古くからコーヒー栽培が行なわれているのがボケテです。ボケテでは北風によって細かい霧が生まれ、それによって気温の上昇が抑えられることが、良質なコーヒーを産出することにつながっています。
ボケテのコーヒーは、ワインのような香味や、酸味の強さで知られています。