コーヒーに合う砂糖
コーヒーを飲むときに砂糖を入れずに飲む人も増えていますが、フレンチローストなどの濃いコーヒーに砂糖を入れると絶妙な味になります。砂糖にはコーヒーの酸味や渋みを緩和する作用があります。また、コーヒーの主産地である中南米では暑さが厳しくて、喉も渇きますが、砂糖にはそれを癒す効果もあるといわれています。中南米だけではなく、東南アジアの地域、ベトナムやタイといった国々でも、砂糖をたっぷりと入れた激甘コーヒーが主流であったりもします。
砂糖の種類によっては、コーヒーの味を壊してしまうこともあるので、いろいろある砂糖の特徴を理解しておくといいでしょう。
グラニュー糖
グラニュー糖はクセがなく、コーヒーの風味を損なうことがありません。また、とけやすく、コーヒーの味を邪魔しないすっくりとした甘さが特徴です。グラニュー糖は最もコーヒー向きの砂糖でしょう。
角砂糖
角砂糖はグラニュー糖を固めたものです。体積があるぶん、とけにくいのが難点です。とけきるまで甘さがわからないので、甘さの調節が難しいです。
ブラウンシュガー
ブラウンシュガーはコクのある甘さが特徴です。それはコーヒーの味をぼやけさせてしまいます。
コーヒーシュガー(ザラメ糖)
コーヒーシュガーはカラメルで茶褐色にしたものです。ゆっくりと溶けるという特徴があります。また、キャラメル色をしていますが、味にクセはありません。
上白糖
しっとりとしていてとけにくいです。また、ダマになりやすく、コーヒーには向きません。
黒砂糖
砂糖そのものの風味が強いので、コーヒーの風味を損ないます。黒砂糖は結晶と蜜を分けず、サトウキビの搾り汁をそのまま煮詰めて砂糖にしたものです。
三温糖
コーヒー向きではない砂糖です。コクのある甘さを持っており、コーヒーの風味を損ないます。サトウキビの汁を精製しないで、三度煮詰めてつくったことから三温糖という名前がつけられました。
白ザラメ糖
グラニュー糖と製法は一緒ですが、粒が粗めです。アレンジコーヒーに用いられる砂糖です。
※砂糖そのものの味が個性的なものは、砂糖がその存在を主張しすぎてしまい、コーヒーには不向きになります。