クロップ
クロップは、特定の季節や地域の収穫、あるいは農産物を意味する言葉です。
コーヒーについては、収穫年度によって4種類の呼び方がなされます。
- ニュー・クロップ
- カレント・クロップ
- パースト・クロップ
- オールド・クロップ
ニュー・クロップ
その年に収穫され数ヶ月以内の生豆はニュー・クロップと呼ばれます。鮮明な淡緑色をしていて、含水率が高いのが特徴です。
カレント・クロップ
数ヶ月から10ヶ月の間、寝かせたものはカレント・クロップと呼ばれます。
パースト・クロップ
1年から2年ほど寝かせたものはパースト・クロップと呼ばれます。
オールド・クロップ
3年ほど寝かせたものはオールド・クロップと呼ばれます。含水率が低下し、黄色みを帯びてきます。古い豆は乾燥していて煎りやすいのが特徴です。
ニュー・クロップとオールド・クロップ、どちらのほうが美味しいか?
生豆は収穫された年によって、色や水分の量が違ってきます。風味や香りといった要素についても、上にあげた4種類の豆によって異なるのです。
かつてはオールド・クロップに人気がありましたが、現在では新鮮なニュー・クロップのほうを求める人が多くなっています。
特に、欧米ではニュー・クロップのコーヒーが高級品とされています。新しい豆のほうが、香りや味が優れているからです。
ニュー・クロップは焙煎が難しい
ニュー・クロップは多く水分が含まれているので、焙煎の際に火の通りが悪くなります。焙煎に失敗すると煎りムラや芯残りになってしまうこともあります。
ニュー・クロップの場合は、焙煎の際に水分抜きを行なうといいでしょう。