コーヒーの3種類の栽培原種
コーヒーの栽培原種には3種類あります。それはすなわち、アラビカ種、ロブスタ種(カネフォラ種)、リベリカ種です。この3種はコーヒー栽培の3原種と呼ばれています。
3原種のうち、エチオピア原産のアラビカ種はコーヒー豆の生産の全体の7〜8割ほどを占めています。ブラジルの高原地帯、中米の高地、東アフリカなどさまざまな地域で栽培されているのがアラビカ種であり、他の2種にくらべると品質は良いのですが、さび病には弱いのが欠点です。
アフリカのコンゴ原産のロブスタ種(カネフォラ種)はアラビカ種よりも病気に強くて、環境によく適応し、低地でも栽培が可能です。(ロブスタというのは「丈夫な」とか「頑健な」といった意味があります。)
苦味が強く酸味がなく、香りも良いとはいえないので、ブレンドに適しています。また、インスタントコーヒーや缶コーヒーに用いられることが多いです。
市場に出回っているのはこれらアラビカ種とロブスタ種です。アフリカのリベリア原産のリベリカ種はマレーシアやフィリピンで栽培されていますが、日本にはほとんど輸入されていません。