ベネズエラ

ベネズエラ

コーヒーは1730年にマルティニーク島からベネズエラに持ち込まれました。その後、1960年代まではベネズエラはかなりの量のコーヒーを生産していました。かつてはコロンビアのコーヒー生産量と同じほどだったのです。

 

しかし、石油が輸出の大半を占めるようになると、コーヒーはかつて程は重要視されなくなりました。

 

現在、ベネズエラには30万ヘクタールほどのコーヒー農園があり、年間6万トンほどのコーヒー豆を生産しています。それは世界のコーヒー生産量の1パーセントに満たない量であり、その大部分がベネズエラ人たちによって消費されています。

 

石油というものが永遠に続く有効な外貨獲得手段ではないこともあって、ベネズエラ政府は経済を多様化、また安定化する目的で、コーヒー栽培に力を入れ始めています。

 

コーヒー生産地について

ベネズエラのコーヒーの生産地は主にコロンビアとの国境付近の西部に集まっています。この西部の地域で収穫される豆はマラカイボスと呼ばれています。マラカイボというベネズエラの港からコーヒーが輸出されるからです。

 

西部の地域で採れるコーヒー豆で有名なのは、メリダやククタ、タチラ、トルヒーヨなどです。中でもメリダは人気があって、アメリカ合衆国のスペシャルティコーヒーの店でもメリダのコーヒーを見かけるほどです。

 

ベネズエラのコーヒー豆の特徴

ベネズエラのコーヒーは、南米のほかのどの国のコーヒーとも似ていない独自なものです。それは酸味が少なく繊細な味であるところに特徴があります。

 


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