コーヒーを薬として伝えたシーボルト

コーヒーを薬として伝えたシーボルト

オランダのフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトは、1823年にオランダ商館員として出島にやってきました。日本へは鎖国時代に医学を伝えたことで有名な人物です。

 

シーボルトはコーヒーを薬として日本に紹介しました。

 

また、彼自身もコーヒーが大好きだったと伝えられています。

 

シーボルトは『江戸参府紀行』という書物の中で、「日本人はわれわれと一緒にいるとコーヒーを飲むのが好きである」と書いています。

 

「江戸参府」というのは、オランダが日本との貿易を認められている返礼として江戸に赴き、将軍に物品を献上するための行事のことです。

 

シーボルトも江戸参府に随行して、将軍や大名と交流することができました。

 

それから、『薬品応手録』の中では、「コーヒーを缶詰にして日本へ売り込んだらどうか」と、当時のオランダ領インド政府へ進言したという記録も残されています。

 


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