サビ病とは何か?

サビ病とは何か?

サビ病は1861年にアフリカで発生しました。その後、100年ほどで全世界に広まったといわれています。

 

かつてセイロン(現スリランカ)は長い間コーヒーの栽培国でした。1886年にセイロンにサビ病が流行して、同地のコーヒーは全滅しました。そういった背景があって、セイロンではコーヒーから紅茶への栽培に切り替えられたのです。

 

サビ病の菌は葉の裏側にくっついて、葉肉の養分を吸い取ります。最初、葉っぱの上に黄色の小さな班点ができます。この班点の内部には10万個以上のサビ病の胞子が存在します。しだいに葉っぱの上の班点の数が増えていき、黄色から褐色に色が変わるときには葉はしおれて、最終的に木そのものが枯れてしまうのです。

 

菌の繁殖力が強く、汚染地域が拡大しやすいのが特徴です。

 

現在、サビ病の菌はヘミレイア・コフェイコーラ、ヘミレイア・バスタトリスなどおよそ30種類ほど発見されていますが、根本的な対処の仕方はわかっていません。

 


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