中国
中国といえばお茶で有名ですが、近年、コーヒー生産と消費が盛んになっています。近い将来、中国が世界最大のコーヒー市場になる可能性も否定できないでしょう。
中国のコーヒーの歴史
およそ1世紀前、フランス人の司祭が雲南省でコーヒー栽培を始めました。雲南省はミャンマーとラオス、ベトナム、これら三カ国と国境を接しています。雲南省は亜熱帯の気候であり、高地であったことからコーヒー栽培に適した土地だったのです。
中国では国営のコーヒー農園のほかに、大小さまざまな規模のコーヒー農園があって、それぞれは大企業と契約しています。
中国産のコーヒーの品種
以前、中国産のコーヒーはブルボンとティピカが主体でした。それは1950年代にミャンマーから購入されたものでした。
今日ではおよそ7割ほどがカチモールになっています。それはサビ病に強い品種です。
今後はスペシャリティコーヒーの需要の増大も見込めることから、ほかの品種の生産量も増えています。